時系列では書きづらいことのうち、街の位置関係、鉄道について。

まずは、今回の訪問先の位置関係です。
スワンナプーム国際空港とバンコク中心部の位置関係です。スワンナプーム国際空港はバンコク空港と呼んだりしてしまいますが、住所はバンコクではないんですよね。

そして、今回の旅行で訪れた場所の位置関係が分かるように、バンコク中心部だけを拡大して追記しました。ガイドブックや観光情報だとお寺や水上マーケットが定番の観光スポットですが、2泊3日という短期のため移動距離を短かくして、BTSスクンビット線、MRTブルーラインで移動できる範囲に限定しています。

■東京との比較
そして、いつも分かりづらい距離感の問題。ガイドブックに載っている地図がどんなに詳しくても、また工夫されていても、外国の街は距離感が掴めなくて分かりづらいため、同縮尺の東京と比較してみました。
まずはスワンナプーム国際空港を含む広域の地図です。バンコク中心部とスワンナプーム国際空港の距離は、東京と船橋くらいに相当するようです。ARL乗車時間も30分かからない程度でしたから、JR総武線の快速で移動したのと大体同じ感覚で良いようです。


そして、観光で動き回ったバンコク中心部を東京と比較すると、その範囲は「南北は秋葉原〜新橋、東西は東京〜四谷」に相当するようです。バンコク市内の移動では、どこへ行くにも30分もかからない感じでした。一番移動したのが1月12日(日)で、アソーク駅からバンコク駅までタイ国鉄に乗って、MRTブルーラインでルンピニー公園やクロントーイ市場をぐるっと見て、かかった時間はお昼からの約3時間半です。その位置関係を東京で考えると「東京駅あたりに宿泊して、四谷まで中央線各駅停車に乗り、そのあとで地下鉄丸の内線で日比谷公園や築地を観光する」ように移動する感じでしょうか。
折角の海外旅行なのだから、もっとアクティブに広い範囲を観光するべきかもしれません。でも、滞在時間が短いこともありましたし、観光で疲れるのは嫌なので「楽にユルユル海外旅行」を目指しました。


■切符
バンコクでは切符を買っていません。プラスチックのコインやカード、クレジットカードで乗車しました。
スワンナプーム国際空港から乗ったARL(Airport Rail Link)はコインタイプでした。台湾で桃園空港から台北まで乗った時と同じです。

地下鉄MRT(Mass Rapid Transit)もコインタイプですが、券売機に並ばなくて済むためクレジットカードのタッチで乗車していました。これ、とても便利です。後から引き落としされる運賃が分からず不安な気持ちもありますが、たかが数十円〜数百円です。1日乗車券とか、1週間乗車券とかの割安なものも窓口で販売されてますが、割引運賃じゃなくてもいいじゃないですか毎回払えば。ウン万円の航空券に比べたら大したことありません。それより何より「券売機を操作しなくていい。すぐに乗れる。」のは大きいですね。バンコクの券売機はタイ語と英語が選択できたので、ユックリ慌てずに操作すれば大丈夫です。ただ、鉄道会社によって券売機の形が違う、コインが使えるのか紙幣だけなのか分からない、見慣れない外国のお金は釣り銭があってるのか分からない等々、数回しか買わない切符の心理的なハードルは高いです。あと、観光客が多い駅は券売機に長蛇の列ができていて、切符を買うのに時間がかかります。
そういうことを全てすっ飛ばして乗車できるのが、クレジットカードのタッチ改札でした。日本でもクレジットカードで乗れる電車がありますが、必要性が全く理解できませんでした。でも、旅行者として外国を訪れた時、その便利さに気がつきました。これが普及したら、専用カード前提の交通系ICカードは不要になりそうです。

高架鉄道BTS(Bangkok Mass Transit System)はプラスチックのカードタイプです。このカードはデザインがいくつもあるようで、乗るたびに違うデザインでした。MRTと書かれているものもありますが、BTSの乗車カードです。



そうだ、タイ国鉄では紙の切符を買っていました。乗車したアソーク駅で切符売り場が分からず、列車に乗ってからも車掌さんが見つからず、バンコク駅に到着して有人窓口で購入しました。なので、「バンコク〜マッカサン」の乗車券になってます。なぜアソーク駅じゃないのか分かりませんが、窓口の人が発券したのだから良いのだと思います。
それにしても、2THBですよ、2バーツ。20分も乗ったのに日本円換算で約9円です。ARLやMRT、BTSといった新しい鉄道システムだとひと駅でも運賃20THBくらいは払います。ちょっとタイ国鉄の各駅停車は安すぎます。

そして、切符右下のQRコードをiPhoneで読み取ると、切符の情報が表示されました。力を入れるのはここではなく、車両清掃だと思うのですけれどねぇ。

■鉄道車両
ARL、BTS、タイ国鉄の車両です。それぞれ、個性が異なるデザインになっていました。MRTは駅がホームドアで完全に覆われていたため、車両の写真を撮ることができませんでした。
まずはARLマッカサン駅。

そしてBTSアソーク駅。

最後がタイ国鉄アソーク駅。ちなみに、BTSとタイ国鉄のアソーク駅は1.5kmほど離れています。駅名が同じですが、徒歩で乗り換えするのは無理です。MRTに乗ってペッチャブリ駅とスクンビット駅を移動した方が良いと思います。

タイ国鉄アソーク駅からバンコク駅まで乗車して動画を撮りましたが、国鉄沿線はBTS沿線とは異なり、日本人は行かない方がよいと感じました。
■混乱の元、アソーク駅
会社が違っても、路線が違っても、近いところにある駅の名前を統一することで乗り換えが分かりやすくなると思うのですが、アソーク駅近辺ではそうはなっていません。Google Mapのアソーク駅に登録されている写真を見ると分かりますが、タイ国鉄アソーク駅とBTSアソーク駅を区別できていない方が多いようです。
タイ国鉄のアソーク駅は、スワンナプーム国際空港からバンコク市内に繋がるARLのマッカサン駅、MRTブルーラインのペッチャブリー駅が同じ場所にあります。
そして、もうひとつのアソーク駅であるBTSスクンビット線のアソーク駅は、MRTスクンビット駅が同じ場所にあります。

■BTS駅構内売店
鉄道各社の中で、BTSの付属設備が目につきました。これは駅構内にある売店TURTLEですが、乗客の動線にうまく融合していました。JR東日本のNewDays、JR東海のBellmartに近い位置付けだと思います。

そして、自動販売機はバンコクの街中では見かけませんでしたが、BTSの駅にはありました。おもちゃ、食品を扱っていました。




■BTSスカイウォーク
BTSの高架線路の下には、スカイウォークという人間用の通路がありました。これがとても便利で、駅間の移動に利用しました。また、線路そばの商業施設などに直接通路が繋がっていることも多く、日中の暑い時間帯でも日差しを避けて移動ができました。BTSを利用するときには、うまく活用するべきと思います。


■BTSサイネージ広告
BTSアソーク駅のホームには大量のサイネージ広告がありました。ホームドアや頭上で明るい広告は全て、動画が再生されていました。大画面は大量の電力を消費していると思いますが、こういうのを見るとバンコクの街としての勢いを感じました。
