バンコク旅行の時系列では書きづらいことのうち、覆された街のイメージについて。

1998年、初めての海外旅行でプーケット島のパトンビーチを訪れました。
プーケット空港から小型のバスでパトンビーチまで運んでもらったのですが、途中の道は舗装されておらず穴だらけで、道路横に立ち並ぶ民家はバラック建てのような平屋ばかり、そして野良犬も多く見かけました。
ビーチのメインストリートに並ぶ店舗も簡易テントのようなものが多く、2階以上の高さはホテルくらいしかありませんでした。また、安くファミコンの偽物カセットを売る店もありました。綺麗なレストランもありましたが、平屋だったと思います。あれから四半世紀、自分が持っているタイのイメージはそこから全く更新されていませんでした。

■予想していた通りだったバンコクの景色
何枚か写真を載せてコメントも書きますが、タイやバンコクを侮辱する気持ちは全くありません。自分が持っていたイメージの原因は、古いままの記憶が最新状態にアップデートされていないためです。外国人が日本の風景を想像した時に「忍者がいる」、「刀を差して髪型はチョンマゲ」、「ハラキリして責任をとる」と思われているのと同じです。
昔のプーケットの記憶から想像するバンコク、それに一致するのは次のような風景でした。
タイ国鉄の線路わきに並ぶ、雨風は凌げるというレベルのトタン屋根の家々。電気やガスは使えるのか、トイレは水洗なのか気になります。

ディーゼルエンジンを唸らせながら走るタイ国鉄の列車。写真のアソーク駅は、駅舎も無く、切符売り場も無く、本当に列車が停まるのか不安になりました。そして、とてもスムーズとは言えない乗り心地でした。

冷蔵設備なんて全く無く、生肉を並べて売るクロントーイ市場のテント。ここは想像を超えた衝撃的な風景と臭いで、もう行きたくはありません。


■想像していなかったキラキラなバンコク
以上が予想していたバンコクの風景です。
その一方で、ここからは想像を超えてキラキラしていた、驚かされたバンコクの風景です。
こちらは、BTSアソーク駅付近のTerminal 21がある交差点で、道の両側には数十階建の高層建築が立ち並びます。ここが、最初にバンコクのイメージが覆された場所です。

そして、そのショッピングモールTerminal 21は、贅沢な吹き抜けのある明るい店でした。


ここは、Terminal 21の中にあるフードコート、Pier 21にあるスムージー屋さん。フルーツの入ったカップが綺麗に並べられています。

BTSチットロム駅近くの、キラキラした風景を何枚か載せます。夜の街がこんなに明るいのも驚きでした。



そして、何といってもBTSチットロム駅近くにあるApple Storeです。東京の銀座にApple Storeができた時、店内のガラス張りエレベーターには驚かされましたが、バンコクのこの贅沢な作りには完全に負けています。経済の勢いを感じます。

何度も乗った市内を走る高架鉄道BTS、そして空港アクセスで利用したARLはスムーズな運行がされていて、車内も綺麗でしたし、乗っていて全く不安を感じませんでした。


■田舎と都会が混在する街
予想していた田舎の風景、キラキラした都会。バンコクは、その両方が存在していました。
ただ、今回の訪問でバンコクに対するイメージは完全に「大都会」になりました。高層ビルはたくさん建っていますし、鉄道も遅延なく運行されています。そして、特にショッピングモールやキラキラした夜の明るさには驚かされました。
これはちょっと、他の街も見てみたくなりますね。