旅行したことで、30代にしてコーヒーが飲めるようになったというお話しです。
1999年、旅行というより出張ですが、ニューヨークのマンハッタンに数ヶ月ほど住んでました。
そこにはスターバックスというコーヒー屋さんがそこかしこにあり、日本でも話題になってたので買ってみました。初めて飲んだのは、カフェ・ラ・テのトールサイズです。最初は、カフェ・ラ・テというものが分からず、トールという飲み物だと思っていました。
それまでは、コーヒーは避けてました。日本の喫茶店や、会社の打ち合わせで出てくるコーヒーを飲むとお腹をこわす体質だったからです。コーヒー豆専門店で相談すると「豆が古くなると酸っぱくなる。それが原因ではないか、新しい豆はそんなことはない」とのことで、おススメの豆を買ったこともあります。ですが、やっぱりお腹をこわしました。
ところが! スターバックスのコーヒーは酸っぱくない! 苦くて美味しい! これは飲める、これがアメリカのコーヒーかっ!
たぶん、買ったのはこの店だと思います。マンハッタンの7th Ave 49st角にある店舗です。
後から調べて分かったことですが、スターバックスは蒸気を高圧で豆に通すという「エスプレッソ方式」で淹れています。一方、これまでに飲んでいたコーヒーは「ドリップ式」でした。エスプレッソだと酸味より苦味が抽出されるようです。また、苦味をより強調するために、豆を深煎りしているようです。
ということで、コーヒーに目覚めてしまい、それからの朝ごはんは屋台のコーヒーとベーグルになりました。出勤途中の路上で買って、かじりながらプラプラと出勤していました。たまにスターバックスにもいきましたが、屋台だとベーグルと合わせて1.25ドル程度なのに、スターバックスはコーヒーだけで3〜4ドルだったかな。なにしろ高過ぎて、時々しか飲めません。
ちなみに、屋台で朝食を買うときの決まり文句は、「Morning! I will take a Coffee, creme and sugar. Bagle with creme chese.」でした。
数ヶ月も飲んでいたからか、かなりコーヒーに馴れたようです。出張が終わって日本に戻ってからも、コーヒーを飲んでいます。ただ、相変わらず酸味が強いのはダメですね。豆を買うときもエスプレッソローストのような、酸味が少なく苦味主体のものを選んでいます。
海外での経験で、もっとも今の生活に影響しているのはスターバックスのコーヒー体験だと思います。日本のスターバックスはコーヒー屋というより、フラペチーノ屋になっちゃってます。でも時々、カフェ・ラ・テを飲んで、あのときの感動を再確認しています。