2泊3日の紋別旅行も最終日です。
早朝に目が覚めてしまい、ホテルの朝食まで時間があります。紋別港まで散歩してカモメに挨拶してから、美はらしの丘(ローズガーデン)にも行ってみます。
■05:30 紋別港
この時間だと港はもう、水揚げも終わって、人の姿はほとんど見かけません。ただ、カモメは五月蝿いほどに鳴いて、たくさん飛び回っています。やっぱり、船から魚がもらえるんでしょうね。
東京にいるとカラスには良い思いを抱きません。ゴミを突き回して道路に散らかしたり、夜でも朝でも大きな声で鳴きます。そんなカラスがいない紋別はいいな、と思いましたね。
■06:30 美はらしの丘 ローズガーデン
バラが咲いているというローズガーデンに、花を見に行きます。
歩いていると、段々と家より木立が多くなり、キャンプ場のような場所のそばも歩きました。熊の出没情報が見られるサイト(ひぐまっぷ)では、紋別は街に近いところでも目撃情報があります。
ローズガーデン近くでは人間も見かけないし、ちょっとこれはクマが出てきそうな雰囲気です。用心し過ぎかもしれませんが、スマートフォンでラジオを流しながら周囲を警戒しつつ歩いて行きました。
紋別港からローズガーデンまで約2kmです。かなり歩きましたね。
あれれ、バラの季節じゃないのかも。少し花の密度が薄いです。
特に門があるわけでもなく、自由に出入りできるようなので、「通路」に設定されていると思われるところを歩いて見学させてもらいました。
昨日も雨でしたし、今日も少しぱらついています。そのせいか、花に水滴が乗って瑞々しく見えます。晴れた真っ青な天気の日に来ることができず残念な気持ちでしたが、いやいや、バラは少し雨がちの方が綺麗かもしれません。
■07:30 朝食 マリーナ オホーツクパレス紋別
紋別港、ローズガーデンを散歩してお腹がぺこぺこです。オホーツクパレス紋別の一階にあるマリーナで、今日もたくさん食べます。
外が見えるソファ席を使わせてもらいました。
昨日のコーンご飯が食べたくて真っ先に取りに行ったのですが、残念ながら今日はありませんでした。ただ、牛の炊き込みご飯になっていて、これはこれで美味しかったです。
おかずのお皿は上から右回りに、オムレツ、ベーコン、根菜煮物、ミートボール、茄子煮物、ホタテフライ、梅干し、焼き魚。小皿はほうれん草ごま和えです。
2回目はヨーグルト、パイナップル。そしてデザート代わりで、パンにジャムとアンコを乗せてきました。このアンコが美味しくて、山盛りにしてもう一枚おかわりしました。
■09:30 紋別公園 流氷展望塔
チェックアウトまでまだ時間があります。もう一度、紋別公園の流氷展望塔に行って、紋別の街を見てみます。昨日は雨であまり良い景色が見られなかったのですが、今朝はどうでしょうか。
紋別公園への登り坂から下を見ると、水平線が見えました。写真だと少し分かりづらいかもしれませんが、陸地に近いところは茶色、遠くは暗い青になっています。昨日、オホーツクタワーからも見えましたが、海の色がはっきりと分かれています。
流氷展望塔に到着しました。
曇りだからハッキリくっきりではありませんが、昨日よりも紋別の街が良く見えます。
昨日、訪れたオホーツクタワーも見えました。湯気が出ているのはバイオマス発電設備です。アザラシランド、カニの爪はその間あたりだと思います。
■11:30 オホーツク紋別空港
楽しかった紋別2泊3日の旅も終わりに向かっています。もう、東京に帰らなくてはいけません。いつも、いつもそうですが、帰るのはいやですね。寂しくなります。東京は連日35度を超えていて、20度前後の紋別はとても涼しくて、来て良かったと思います。
飛行機は13:05発の予定です。紋別バスターミナル発の無料バスは、それに合わせて11:50発です。空港に1時間前には到着するのですが、そうすると空港の中をウロウロする時間が足りません。それに、飛行機が着陸するところも見たいですし。運賃を支払うことになりますが、11:00発のバスで空港に向かいます。
紋別バスターミナルを出発して、街の中をあっちこっちと回って、オホーツク紋別空港に到着しました。乗車するとき、運転手に空港に行くか確認したところ、「中には入りませんが、手前の道路まで行きます」とのこと。「手前の道路」という意味がよく分かりませんでしたが、なるほど、空港に隣接する道路ということのようです。バス停で降りてから空港の建物まで、約500メートルほど歩いたと思います。
朝6時から19時までバスが9本走っていますが、飛行機の乗客が乗るとすれば11:12、14:47の2便だけですね。空港職員の方が使うとしても、ここで乗降する人は少ないと思います。あっ、いや職員の方々は自家用車通勤のような気がします。日常的にこのバス停を使う人はいないような気がしてきました。
紋別空港はですね、歩いて出入りする歩行者のことを全く考慮していませんでした。バス通りから空港建物まで、歩道がつながっておらず、案内表示も車のものだけです。車道を横切らないと建物の方に行けないのですが、横断歩道のペイントもありません。いやー、まあそうでしょうけどね、車は数十台、もしかしたら100台以上は停車しているのに、全く人影を見ませんでしたから。
空港は思いの外、すでに乗客が来ています。
空港内のカフェでパスタを食べました。さすがに狭いカウンターのみで調理スペースがあるとは思えませんでしたが、空港内で食事したかったのでチャレンジしてみました。
パスタ(680円)を注文すると、冷凍庫からガサガサッと出してきて、音がしない電子レンジで温めてくれました。それは、普段、食品スーパーで買っている冷凍パスタのようでしたね。まあ、美味しかったですよ、いつも食べているし。同じお金を払うなら、ラーメンにすればよかったかもしれません。
■紋別タッチ?
テレビの番組で見たことがあるのですが、紋別=羽田路線は羽田から来た飛行機がトンボ帰りするため、航空会社のステータス維持に使いやすいのだそうです。そのため「紋別タッチ」という呼び方で、そのステータス修行僧を呼び込んでいるのだそうです。
110タッチ! 紋別=羽田路線に110回も乗った方がいるということですか? いやいや、スゴイ熱量です。
そうこうしていうちに、羽田から飛行機がやってきました。自走して、ターミナル前に停止しました。
搭乗します!
来た時はタラップを降りて、ターミナルまで歩きました。搭乗する時も同じように、ターミナルから歩いてタラップです。
機内は3〜4割程度の混み具合でした。
到着が少し遅れたため、出発も少し遅くなりました。それ以外にはトラブルもなく、無事に離陸。
ありがとう紋別、涼しく過ごすことができました。ホタテも美味しかったし、アザラシにも会えたし、また来たいと思います。
飛行機は順調に飛行していきます。
■15:30 羽田空港
東京が近づいてくると、広い平野にどこまでも続く都市の建物が見えました。今回、あらためて感じましたが、東京近郊の広い平野って、都市の発達にすごく有利ですね。山を崩したり、谷を埋めたり、そういう大掛かりな開発が不要で、建物をどんどん作れます。
飛行機はトラブルなく羽田空港に到着しました。
行きの便はボーディングブリッジでしたが、帰りはタラップでバス移動になりました。なんだか、最近はLCCじゃなくてもタラップ+バスになることが増えたような気がします。便数が増えて空港の設備が足りないのかもしれません。
沖どめされた飛行機からターミナルまで、そのバス移動は動画で撮影しました。様々な働く自動車、鬼滅の刃塗装機など珍しいものがたくさん見られました。
Youtube 羽田空港第二ターミナル 沖止めからバス移動 鬼滅の刃塗装機も見られました
預けたバッグを引き取りますが、流れてくるバッグの数が乗客の少なさを表してます。
荷物を受け取り、到着ロビーに出ました。モノレールや京急の時刻表示を見ると、東京に戻って来たと感じます。
紋別空港で食べたお昼が少なくて物足りなかったため、羽田空港のつきじ庵で「つきじ膳」(2,000円)を食べました。が、ちょっと食べ過ぎになりました。
35度を超える東京は暑い!
東京から行く避暑地というと軽井沢、箱根を思い浮かべることが多いのですが、思いつきで行ってみた紋別は良かったですね。まず何より混雑していない!地元の経済的には多くの観光客が来た方が良いのでしょうが、人が少なくて待たなくて済むというのは楽でした。東京のテレビで盛んに紹介されるような流行りの何かがあるわけではありませんが、それが逆に素の街並みを経験できて良かったです。たぶん、流氷の季節がオンシーズンで、夏はオフシーズンなのだと思います。今回は雨がちだったので体験できませんでしたが、空港近くのオホーツク流氷公園でお花を見ながらボーッとお茶する、というのもやってみたいですね。
避暑地紋別、これが一番の印象です。